轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
かせいへいだん
火星兵団
海野 十三
「大毎小学生新聞」大阪毎日新聞社、1939(昭和14)年9月24日~1940(昭和15)年12月31日、「東日本小学生新聞」東京日日新聞社、1939(昭和14)年9月24日~1940(昭和15)年12月30日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 307,889 字 · 618 页
この人跡まれな山中に、火星の宇宙ボートが着いている。
新田先生の驚きは大きかった。
火星の生物は、この山中に宇宙ボートを着けて、一体何をやるつもりなのであろうか。
「早く、このことを知らせなければ、たいへんなことになる!」
と、新田先生はいらいらして来た。
では、このまますぐ山を下ろうか。
(いや、このまま山を下ったのでは、物足りない。火星の生物は、まだ自分が近くにいることを知らないだろうから、もっと彼らに近づき、彼らの様子を、もっと調べたうえで、山を下ることにしたい)
新田先生は病後の体ではあるが、この一大発見をして、ここで自分は、もっとがんばらなければ、日本国民――いや、世界人類のために申しわけないと考えた。
そこで先生はかたく決心をすると、またしげみの中を、そろそろと前進して行った。何とかして、目の下に見えるあの火星のボートまで、行ってみようというのである。
先生は、しげみの中を巧みにくぐりぬけ、ある時は岩かげを利用して、だんだんと火星のボートに近づいて行った。
気味の悪いボートは、だんだん大きくなって来た。実に、いやな気持のする色である。地球の人類ではないものが作っただけのことはある。