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かせいへいだん
火星兵団
海野 十三
「大毎小学生新聞」大阪毎日新聞社、1939(昭和14)年9月24日~1940(昭和15)年12月31日、「東日本小学生新聞」東京日日新聞社、1939(昭和14)年9月24日~1940(昭和15)年12月30日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 307,889 字 · 618 页
やがてまた強い一撃が、先生の頭の上に、降って来るかと、先生は目をつぶった。
しかし次の一撃は、いつまでたっても、上から、降って来なかった。
不思議に思った先生は、おそるおそる顔を上げた。すると火星人は、いつそこへ来たのか黒マントの丸木の前に、しきりに、憐みを乞うている様子だった。
丸木は、首を横に向けた。すると、前にかしこまっていたその火星人は、外へ出てしまった。丸木に叱られでもしたのであろうと、先生は思ったことである。
黒マントの丸木は、先生の方へ寄って来た。何か用事でもありそうな様子である。
新田先生は、立上って、身がまえた。
怪人丸木は、ずんずん前に寄って来る。彼の手には、妙な形の灯火がにぎられている。まるで竹筒のようでもあり、爆弾のようにも見える。
先生は、じりじりと下った。
穴ぐらの監禁室の中!
新田先生は、もうさがれるところまで、後さがりした。
それでも、黒マントの怪人丸木は、まだじりじりと先生に迫って来る。もうこれ以上、後にさがれない。先生はさっき丸木の言うことに、どうしても従わないと言ったので、丸木は大へんきげんを悪くしているはずだ。