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かせいへいだん
火星兵団
海野 十三
「大毎小学生新聞」大阪毎日新聞社、1939(昭和14)年9月24日~1940(昭和15)年12月31日、「東日本小学生新聞」東京日日新聞社、1939(昭和14)年9月24日~1940(昭和15)年12月30日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 307,889 字 · 618 页
先生は、もとのもの陰に戻ったつもりであった。
ところが、しばらくすると、先生はそれが間違で、また別の場所へ来ていることに気がついた。
そこも、一つの洞穴であったが、火星人が十四、五人ごろごろと転がっていた。
(これは大変!)
と、先生がそこを飛出そうとすると、前方から怪人丸木がはいって来た。
丸木は、洞穴にはいると、大きな声でどなった。それは、先生には何を言っているのか、よくわからない火星人の言葉であった。
すると、転がっていた一同は、がばとはね起きて丸木の前に並んだ。
先生はびっくりした。ここで見つかっては大変である。どこかに体をかくすところはないかと、前後左右を見廻すと、ちょうど幸いにも、あまり大きくない機械を、山のように積上げてあるところがあったので、先生は急いでその後に体をかくした。
丸木は、先生のいることには、どうやら気がつかないらしく、しきりに火星人を前に、声高に話をしている。一体何の話をしているのか、先生はこれを知りたかったが、火星人の言葉を知らないので、どうにもならない。
ところがその時、先生は、どこかで人間の小さい話声を耳にした。