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かせいへいだん
火星兵団
海野 十三
「大毎小学生新聞」大阪毎日新聞社、1939(昭和14)年9月24日~1940(昭和15)年12月31日、「東日本小学生新聞」東京日日新聞社、1939(昭和14)年9月24日~1940(昭和15)年12月30日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 307,889 字 · 618 页
した。その数は五箇であった。
怪人丸木のところへ、この報告がとびこむと、彼はまたそのロケットの追撃を命じた。そうしてロケットは、いずれもピート大尉の時と同じく、不思議にも、どろどろとけてしまって宇宙から消えて行った。
「ほう、そうか。今度もまた片づいたか。あと、ゆだんがならないから、見かけたら、すぐ追いかけて、人間の乗っているロケットをとかしてしまえ」
怪人丸木は、そう言って、部下にしかと言いつけた。
こうして、ロケットは、いくつとなく、火星兵団のために怪しい最期をとげてしまった。
地球の人々にも、ロケットの最期のことがだんだん知れて来た。そうしてついに、宇宙へとび出すことが、たいへんあぶない状態にあることがわかった。
48 なさけの先生
さて、ある朝のことであった。
怪人丸木は、まだ宇宙艇内の寝室の中で、しずかにねむっていた。
火星人は、一体どうしてねむるのか、たぶん、人間はそれをよく知らないであろう。
怪人丸木は、寝室の二重戸を下すと、大きな一つの袋の中にはいる。それは、蚊帳のように四角になっていた。だが、空気は、もれないような仕掛であった。
その袋のすそにポンプがあった。