轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

かせいへいだん

火星兵団

海野 十三

「大毎小学生新聞」大阪毎日新聞社、1939(昭和14)年9月24日~1940(昭和15)年12月31日、「東日本小学生新聞」東京日日新聞社、1939(昭和14)年9月24日~1940(昭和15)年12月30日

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 307,889 字 · 618 页

青空文庫

いよいよその日、各国のよりすぐったロケット隊は、空中の某点に集合することを、あらかじめよくうちあわせておいて、めいめいその基地を出発したのであった。

その基地といっても、一国に一箇所では目に立つからというので、方々に分けた。アメリカのごときは全国六十五箇所に基地を作り、そこから二台または三台ずつのロケットを、同時に飛出させたのであった。

彼らは、無事に空中の某点に集合することが出来た。

「ふむ、うまくいったぞ」

と、乗組員たちは、五百台からのロケットから成る堂々たる脱出隊の威容をながめて、にっこりと笑ったのであった。

そこで、連合脱出隊は一せいに舵をとりなおして、金星を目あてに飛行を始めたのであった。

ところが、それからものの五分もたたないうちに、

「ああ、あそこに見える黒いものは何だ」

「え、ああ、あの黒い点のようなものか。風船でもなさそうだが、事によると……」

と、首をかしげているうちに、空中に浮かんでいる黒い風船のように見えた黒点は、見る見る大きく広がり出した。

「あっ、火星兵団だ!」

「うん、やっぱりそうだったか。おい、火星兵団の大襲来だ!」

と言っているうちに、その大きく広がった黒い斑点の中には、さらに小さい粒々の黒点が、たくさん集っていることがわかり、襲来した火星兵団の宇宙艇の数は二、三百だということ