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かせいへいだん
火星兵団
海野 十三
「大毎小学生新聞」大阪毎日新聞社、1939(昭和14)年9月24日~1940(昭和15)年12月31日、「東日本小学生新聞」東京日日新聞社、1939(昭和14)年9月24日~1940(昭和15)年12月30日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 307,889 字 · 618 页
すると、火星兵どもは、あやしげな声をあげて、はやしたてるのであった。
ざんねんながら、大江山突撃隊は、一たんひきあげる外なかった。
火星兵団が、あやしい光線を出して金属をとかすということは、これまでにも、外国の例にあったことでもある。しかし、日本において、これがはっきり見られたのは、今度がはじめてであった。
大江山隊長以下、まず、たいした損害もなく、山のふもとまでひきあげることが出来た。しかし隊長をはじめ、突撃隊の一同は、ざんねんでたまらない。そこで隊長は、蟻田博士にこのことを相談した。
「蟻田博士、火星兵団の怪力線をふせぐ方法はないものですかなあ」
「それは、わしも道々考えて来たことだが、大きな反射鏡をつくるか、それとも、電気か磁気をうまく使って、怪力線を途中でまげるかだな」
「それはいいですね。さっそく、つくっていただきたいものです」
「そう君の言うように、かんたんにつくれるものか。いくら早くつくっても、二週間や三週間はかかる。それでは、モロー彗星に衝突されたあとのことになるから、もう間にあわんよ」
「いけませんか。外に方法は……」
「博士、十号ガスを爆弾の中に入れ、飛行機を使って空中から火星兵団を爆撃してはどうでしょうか」