轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
かせいへいだん
火星兵団
海野 十三
「大毎小学生新聞」大阪毎日新聞社、1939(昭和14)年9月24日~1940(昭和15)年12月31日、「東日本小学生新聞」東京日日新聞社、1939(昭和14)年9月24日~1940(昭和15)年12月30日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 307,889 字 · 618 页
見渡すと山には木がしげり、白い道がくねくねまわっているのと、それから、はるかに下の方に、畠が見えるばかりであった。
「おかしい。どうもわからぬ。もっと下って見よう」
ちょうど山のふもとに、こんもりした森があった。宇宙艇はだんだん舞下り、千メートルぐらいの高度をとってこの森の上まで来た時、にわかに森の中から、まぶしい火光がつづけざまに走ったと思ったら、どどどどん、どどどんと大きな音を立てて、高射砲弾が宇宙艇のまわりに炸裂した。
「あっ、しまった!」
と、火星兵たちはびっくり!
「ああ、しまった!」
と言ったのは、偵察艇に乗っていた、火星兵であった。
ちょうど森の真上まで来た時、下から不意打に、もうれつなガス弾の砲撃を受けたのであった。
蟻田博士の作戦にもとづき、突撃隊はこの森に放列をしき、ここから砲撃していたのであった。そこへ偵察艇が飛んで来たものであるから、しばらく鳴りをしずめていたのである。しかもこの時偵察艇はたいへん高く飛んでいて、とても森からガス弾を飛ばしても、とどかないことがわかっていた。だから今も言ったように、鳴りをしずめていた方がよかったのだ。