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かせいへいだん
火星兵団
海野 十三
「大毎小学生新聞」大阪毎日新聞社、1939(昭和14)年9月24日~1940(昭和15)年12月31日、「東日本小学生新聞」東京日日新聞社、1939(昭和14)年9月24日~1940(昭和15)年12月30日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 307,889 字 · 618 页
「博士は、私たちに、なにを言われるつもりだったのですか。なにを言うのを、わすれていられたのですか」
新田先生と千二とは、蟻田博士に、息をはずませてたずねた。
「ああ、そのことだ。よし、わしが言うよりも、ロロ新王にねがって、王城の天文台へのぼらせてもらって、地球がどうなったか、それを見せてあげよう」
博士は、心得顔で、すぐさま、ロロ新王に、そのことを言った。ロロ新王はもちろん、それを承知した。
「じゃあ、天文台へ、のぼらせていただこう。まあ、それまでは、だまって、ついて来たまえ」
博士は、なかなか地球の最期について、二人に話をしてくれない。
千二たちが、博士について、天文台の方へいくために、王城の広間を横ぎって、歩いていこうとしたとき、博士の前に、とつぜんとび出して来たものがあった。
「蟻田博士の大うそつき」
大きなこえで、その怪漢は、どなった。
見ると、それは、めずらしや、佐々刑事であった。彼は、とつぜん王城の中へ、走りこんだものと見える。それはいいが、防寒服も着ていなければ、酸素かぶとも着ていないのだった。むちゃな話である。
「おお、佐々刑事だ」
「ほう、これが佐々刑事か」