輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
ゆきのじょうへんげ
雪之丞変化
三上 於菟吉
線上閱讀三上 於菟吉《雪之丞変化(ゆきのじょうへんげ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 344,083 字 · 673 頁
平馬は、そういいわけじみていったが、これも雪之丞には、奇怪な憎悪を燃やす身、相手が、あの場合の模様で見ると、彼と敵対の地位に立っているとしか思われぬので、この女にここで親しみを結んだなら、何かと役に立つこともあろうと、彼は彼で、考えないわけにいかない。
「それにしても、お女中、そなたも、どこぞ、この辺にお住居か?」
「いいえ、あたくしは、黒門町の方におりますが、今夜は、ちと、人をたずねます用があっての戻りみち――」
「戻りとあらば、もはや、御用ずみでござろうが?」
「は――はい」
お初、そう答える外にない――彼女の此宵の計画は、どんな相手にも、歯から外へは出せないのだ。
「ならば、袖擦り合うも、他生の縁、況して、あれ程の御縁もあること、拙宅へ、ちょいと、お立ち寄り願われないか? 伺いたいこともござるで――」
「と、申して、こんな夜中――」
「いや、お構いさえなくば、拙者の方は、何でもござらぬ。住居と申すも、つい、そこの道場――夜分は、内弟子が一人、老僕一人の、からきし殺風景な男世帯、御遠慮はない」
と、顎で差す、新築――お初は、いなまずに、
「まあ、この御道場がお宅なのでございますか――それならば、この間のお礼も、しみじみと申し上げとうございますから、お供をいたしましょう」