輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

ゆきのじょうへんげ

雪之丞変化

三上 於菟吉

線上閱讀三上 於菟吉《雪之丞変化(ゆきのじょうへんげ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 344,083 字 · 673 頁

青空文庫

二二

二二

何も知らぬ闇太郎、山ノ宿、雪之丞旅宿の門をくぐると、見知り越しになっている店番の若い衆に――

「若親方はいねえかね? 雪之丞さんは――」

「おッ! 親方――」

若い衆はいつも切ればなれのいい、象牙彫りの親方と思うので、目顔で、歓迎の意を表して、何もかくさず、

「生憎でござんしたねえ、若親方は、ついさき程、どこへかお出かけになりましたが――こないだ火事に逢った、お贔屓さんへ、見舞にゆくとか。大師匠に話しておいでのようでしたよ」

「おお、そうかい――じゃあ、また来ますよ」

のれんを分けて出て、闇太郎、暗がりにたたずんだが――

――こないだ焼けた贔屓といやあ広海屋にきまっているが、さては、いよいよ、三斎屋敷に乗り込むまえに、あっちを荒ごなしにかけようとするのだな。

と、こころにつぶやいて、

――よし、のぞいて見よう。

海運橋の、広海屋までは、かなりあわいがあるから、辻かごを呼ぶ。

いつともなく、また跟けはじめていた二人ざむらい――これも亦、かごを小手まねぎして、

「こりゃ、あれへまいる乗りものを、見えがくれに追うのじゃ――とまればとまり、進めば、すすむ――よいか?」