Japanische Klassiker mit Furigana
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さんごくし
三国志(三)
吉川 英治
Lesen Sie 三国志(三) (さんごくし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 312.452 Zeichen · 628 Bildschirme
二
半月ほど滞在して、韓嵩が都を立つと、すぐそのあとで、荀が、曹操のまえに出て云った。
「なぜあんな者を、無事に帰してしまわれたのですか。彼は、許都の内情をさぐりに来たものに違いない。それを賓客あつかいなどして、まことに言語道断である。もうすこし中央の府たるものは、他州の外臣に対して、戒心を厳にせねばなりませんな」
二
「もっともな言である」と、一応は聞いているようだったが、うなずきのなかに笑いをたたえて、曹操はやがて荀※(「或」の「丿」に代えて「彡」、第3水準1-84-30)に諭した。
「予には、作戦以外に、虚実はない。だから何を探って帰ろうと、予の実力の正価を知って戻るのみで、かえって歓迎すべき諜客といえようではないか。――それにいま荊州へは禰衡を派遣してある。予が期待しているのは、その禰衡を劉表の手で殺してくれることである。なにをそれ以上いま駈引きをする必要があろうか」
彼の高論に、荀※(「或」の「丿」に代えて「彡」、第3水準1-84-30)も服し、諸人もなるほどと感心した。
一方の韓嵩は、荊州へ立ち帰ると、すぐ劉表にまみえて、許都の上下にみちている勃興気運のさかんなことを極力告げて、