Japanische Klassiker mit Furigana
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さんごくし
三国志(三)
吉川 英治
Lesen Sie 三国志(三) (さんごくし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 312.452 Zeichen · 628 Bildschirme
神亭廟
一
そして今、大江の流れに臨む寿春(江西省・九江)にあって、その部下には、雄将が多かった。――それを正面の敵とする孫策の業もまた難い哉といわなければならない。
神亭廟
一
牛渚(安徽省)は揚子江に接して後ろには山岳を負い、長江の鉄門といわれる要害の地だった。
「――孫堅の子孫策が、南下して攻めて来る!」
と、聞え渡ると、劉は評議をひらいて、さっそく牛渚の砦へ、兵糧何十万石を送りつけ、同時に、張英という大将に大軍を授けて防備に当らせようとした。
その折、評議の末席にいた太史慈は、進んで、
「どうか、自分を先鋒にやって下さい。不肖ながら必ず敵を撃破して見せます」
と、希望したが、劉はじろりと、一眄したのみで、「そちにはまだ資格はない」と、一言のもとに退けた。
太史慈は顔を赧らめて沈黙した。彼はまだ三十歳になったばかりの若年だし、劉※(「鷂のへん+系」、第3水準1-90-20)に仕えてから年月も浅い新参でもあったりするので、
「さし出がましい者」という眼で大勢に見られたのを恥じたような態であった。
張英は、牛渚の要塞にたてこもると、邸閣とよぶ所に兵糧を蓄えて、悠々と、孫策の軍勢を待ちかまえていた。