Japanische Klassiker mit Furigana
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さんごくし
三国志(三)
吉川 英治
Lesen Sie 三国志(三) (さんごくし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 312.452 Zeichen · 628 Bildschirme
二
それしか方法はありません」
孫乾は、玄徳の一書をうけて、ふたたび駒の背に伏し、河北へむかって、夜を日についで急いでいた。
二
孫乾は、冀州へ着いた。
まず袁家の重臣田豊を訪れて、彼の斡旋のもとに、次の日、大城へ導かれて、袁紹に謁見した。
どうしたのか、袁紹はいたく憔悴していて、衣冠もただしていない。
田豊はおどろいて、
「どうなさいましたか?」と、怪しんで問うた。
袁紹は、ことばにも力がなく、
「わしはよくよく子ども運がわるいとみえる。児女はたくさんあるがみな出来がよくない。ひとり第五男だけは、まだ幼いが、天性の光がみえ、末たのもしく思っていたところ、何たることじゃ。この頃また疥瘡を病んで、命もあやうい容態になってしもうた。……財宝万貨、なに一つ不足というものはないが、老いの寿命と子孫ばかりは、どうにもならぬものである」
他国の使者が、佇立しているのも忘れて、袁紹は、ただ子の病を嘆いてばかりいた。
田豊も、なぐさめかねて、
「それはどうも……」
と、しばらく用件を云いだしかねていたが、やがて、一転の機を話中につかんで、
「時にいま絶好な便りを手にしました。