Japanische Klassiker mit Furigana
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さんごくし
三国志(三)
吉川 英治
Lesen Sie 三国志(三) (さんごくし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 312.452 Zeichen · 628 Bildschirme
四
と、謙遜した。
孫策は、追及して、
「それはちがう。昔の韓信を見たまえ。韓信も、降将広武君に謀計をたずねておる」
「では、大した策でもありませんが、あなたの帷幕の一員となった証に愚見を一つのべてみます。……がしかし私の言は、恐らく将軍のお心にはあわないでしょう」
太史慈は、孫策の面を見ながら、微笑をふくんだ。
四
孫策も、微笑した。
「ははあ、では君は、せっかく進言しても、この孫策に用いる度量があるまいといわるるのか」
「そうです」
太史慈は、うなずいて、
「――それをおそれます。しかし一応、申しのべてみましょう」
「うむ。聞こう」
「ほかでもありませんが、劉に付き従っていた将士は、その後、主とたのむ彼を見失って、四散流迷しております」
「あ。敗残兵のことか」
「ひと口に、敗残軍といえば、すでに弱力化した無能の群れとして、これを無視してしまう傾きがありますが、時利あらずで、その中には、惜しむべき大将や兵卒らも入りまじっています」
「うむ。それをどうせよと、君は進言するか」
「今、この太史慈を、三日間ほど、自由に放して下されば、私が行って、それらの残軍を説き伏せ、粗を捨て、良を選び、必ず将来、あなたの楯となるような精兵三千をあつめて帰ります。