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Japanische Klassiker mit Furigana

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さんごくし

三国志(三)

吉川 英治

Lesen Sie 三国志(三) (さんごくし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 312.452 Zeichen · 628 Bildschirme

Aozora Bunko

許田の猟

一

願わくは、ゆるしたまえ」

と曹操を拝した。

曹操は、玄徳の乞いをいれて、彼を助命したが、張遼は辱じて、自ら剣を奪って死のうとした。

「大丈夫たる者が、こんな穢らわしい場所で、犬死する奴があるか」

と、彼の剣を奪って止めたのは、かねて彼を知る関羽だった。

曹操は、平定の事終ると、陳宮の老母と妻子を探し求め、師を収めて、許都へ還った。

許田の猟

一

都へ還る大軍が、下城を立ち出で、徐州へかえると、沿道の民は、ちまたに溢れて、曹操以下の将士へ、歓呼を送った。

その中から、一群れの老民が道に拝跪しながら進みでて、曹操の馬前に懇願した。

「どうか、劉玄徳様を、太守として、この地におとどめ願います。呂布の悪政をのがれて、平和に耕田の業や商工の営みができますことは、無上のよろこびでございますが、玄徳様がこの国を去るのではないかと、みなあのように悲しんでおりまするで」

曹操は、馬上から答えた。

「案じるな。劉使君は、莫大な功労があるので、予と共に都へ上って、天子へ拝謁し、やがてまた、徐州へ帰って来るであろう」

そう聞くと、沿道の民は、諸声あげて、どっと歓び合った。

ふかく民心の中に根をもっている玄徳の信望に、曹操はふと妬みに似たものを覚えながら、面には莞爾と笑みをたたえながら、