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Japanische Klassiker mit Furigana

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さんごくし

三国志(三)

吉川 英治

Lesen Sie 三国志(三) (さんごくし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 312.452 Zeichen · 628 Bildschirme

Aozora Bunko

三

「敵は存外、少数です」

「下※(「丕+おおざと」、第3水準1-92-64)へ向ってきた兵力は、敵全軍の五分の一にも過ぎません」

と、あるので、遂に城門をひらかせて、英姿颯爽と、一軍をひきいて、蒼空青野の戦場へ出て行った。

三

手をかざして望むと夏侯惇、夏侯淵の二軍は、鳥雲の陣をしいて旌旗しずかに野に沈んでいた。

――と見るうち、甲さんらんたる隻眼の大将が、馬をすすめて関羽のまえに躍りかけ、

「やあ、髯長の村夫子、なんじ何とて柄にもなき威容を作り、武門のちまたに横行なすか。すでに不逞の頭目玄徳も無頼漢の張飛もわが丞相の威風に気をうしない、風をくらって退散したのに、なんじまだ便々と下※(「丕+おおざと」、第3水準1-92-64)にたて籠って何んするものぞ。――早々故郷へ立ち帰って、村童の鼻汁をふいておるか、髯の虱でも取っておれ」と、舌をふるって悪罵した。

関羽は、沈勇そのものの眉に口を緘し、爛たる眼を向けていたが、

「おのれ、そういう者は曹操の部下夏侯惇であるな」

やはり彼にも感情はあった。心では烈火のごとく怒っていたものとみえる。――そのすがたにぶんと風を生じたかと思うと、漆艶の黒鹿毛と、陽にきらめく偃月の青龍刀は、