Japanische Klassiker mit Furigana
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こどもふどき
こども風土記・母の手毬歌
柳田 国男
Lesen Sie こども風土記・母の手毬歌 (こどもふどき) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 142.761 Zeichen · 278 Bildschirme
三、雨たもれの松明行列
あるいは宮や寺の宝物になっている古い仮面をかり、釣鐘をおろし、また路傍の石地蔵のもっとも霊験のあるというのを、繩でぐるぐる巻きにしたりして、川の淵などの定まった場所へしずめると雨が降るというのも多かった。山口県の北の海岸部には、蛇籠の祈祷といって、蛇を竹籠のなかに入れて、水の底にしずめるという方法もあった。もっと気味のわるい方法としては、ふだんは見ることもない牛や馬の首をきったのを、ある神聖なる滝の滝壺へしずめに行くというなども、わたしの子どものころまではあった。これらは汚ないことのお嫌いな水の神を怒らせて、大いに暴れていただくという趣意らしく、もちろん日本に昔からあったまじないではない。そのほか硯洗いといって家々から硯を出させ、それを一日に洗ってしまうもの、または百桝洗いといって桝を数多くあつめてきて、水の神の祭ってある池で洗うというものもあったが、雨が人間の力では自由に降らすことのできぬものであるゆえに、こうでもしたならばという試みがいろいろと考えられ、それがまた偶然に、たしかに効目があるという経験にもなっていたのである。
三、雨たもれの松明行列