Japanische Klassiker mit Furigana
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こどもふどき
こども風土記・母の手毬歌
柳田 国男
Lesen Sie こども風土記・母の手毬歌 (こどもふどき) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 142.761 Zeichen · 278 Bildschirme
祝い棒の力
それを少しずつ子どもはまちがえて歌うのだが、
朝鳥ほほほ 夕鳥ほほほ
長者どのゝ垣内は
鳥もないかくちだ
やいほいばたばた
こういった文句が東北には広く分布する。そうして現在でもやはり朝早くと、日の暮れ方とにはことに大声でわめくことになっている。山形県の海岸一帯から越後の粟生島あたりにかけて、この「夕鳥」をまたヨンドリほいともうたい、それで小児が手に持つ木の棒を、ヨンドリボウと呼んでいる土地がある。名前は土地ごとにというほども変っているが、日本全国どこの隅に行っても正月はこの棒を持たぬ子どもはなく、しかも鳥追い以外にもこの棒の大きな力は、一般に今なお承認せられており、それで彼らはまた正月の任務を欣々然として引受けていたのである。
祝い棒の力
小児は全体に木切れを持って遊ぶを好み、それを持つとかならず少しばかり昂奮する。なんでもないことのように我々は考えがちだが、実は隠れたる由来のあったことかも知れぬのである。ことに目にたつのは正月の十五日前で、これを子どもが持つと、ちょうど神主さんの笏や扇子と同じく、彼らの言葉と行ないに或る威力がある、という風に昔者は今も感じている。