Japanische Klassiker mit Furigana
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こどもふどき
こども風土記・母の手毬歌
柳田 国男
Lesen Sie こども風土記・母の手毬歌 (こどもふどき) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 142.761 Zeichen · 278 Bildschirme
六、額を使う負いかた
六、額を使う負いかた
女が頭と頸の骨とを使う運搬のしかたが、もう一つあることは知らぬ人がきわめて多いであろう。それは日本の端のほうの、わずかな区域だけに行われているからで、それもあるいは遠からず消えてしまうのではないかと思う。人が背なかに物を負う場合、力の半分は肩に持たせるのがふつうだが、九州の南に遠くはなれて島々と、中部では八丈島と、北は北海道の前からの住民とのあいだに、負紐を額にあてて背負うものがあって、これも女の運搬に多く行われている。わたしなどのめずらしいと思っているのは、南の島では、これにはっきりとした境の線があって、たとえば沖繩本島ではあの島のもっとも細くなっているあたりが一つの境で、それから南では荷物を頭の上にのせる。沖繩より北の島々では、宝海峡がまた一つの境の線であって、それから南には今もぽつぽつとそれが見られ、北は七島から九州の内陸沿岸までは、一帯に皆頭上運搬のほうである。あるいはこの人たちも重い荷物だけは八丈島のように、もとはこうして背と額とでささえていたのが、のちに一方をやめたのでないかとも思われるが、ともかくも現在は南北の両地とも、額を使う人々のあいだにはもう頭の上にいただく風は見かけない。