Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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こどもふどき

こども風土記・母の手毬歌

柳田 国男

Lesen Sie こども風土記・母の手毬歌 (こどもふどき) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 142.761 Zeichen · 278 Bildschirme

Aozora Bunko

ゴコトンボ

それはみな家々の主婦をウバといったころの遺物なのである。

ゴコトンボ

主婦をオカタという語が、上流に限られている時代には、常人の家ではそれをウバといったのである。その語もまだ残って東北ではアッパ、沖繩ではアンマがあるが、一般に呼名は許される限り上級へと登って行って、裏長屋にも奥さんは多くなったのである。これから考えて行くと信州松本附近のように、御客遊びをオバゴトといっているのは一時代古い頃の形ということができる。静岡県でも西の方によるとオンバゴトがある。村によって発音は少しずつ変りオンバイゴトなどという児もあるから、もう主婦の真似ということは忘れているかも知れぬ。

九州の端々でも上五島でバッジョ、薩摩の下甑島ではバッコーというのが、ともにままごとを意味している。それよりもさらにわかりにくいのは紀州東熊野の尾鷲あたりで、ナンコビまたはゴコトンボというのが同じ遊びの名である。ナンコビの方はまだ不明だが、他の一方は私には説明できる。ゴコというのは中国で、若い女性を意味するよい言葉であるが、そのゴコと姥との応対を真似たことが、ゴコトンボの名の起りであった。