Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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こどもふどき

こども風土記・母の手毬歌

柳田 国男

Lesen Sie こども風土記・母の手毬歌 (こどもふどき) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 142.761 Zeichen · 278 Bildschirme

Aozora Bunko

四、かせ掛け蚯蚓

これも酸漿とマハツブとは、姉と妹か友だちかであったようだが、二人が日を切ってめいめいの着物を織り上げることになった時に、酸漿はどんなでもよいからと大いそぎで仕上げたゆえに、今でもあの通りがさがさとした目の荒い着物だが、ともかく全身をつつむことができた。これに反していっぽうの毬酸漿は、あまり念入りにていねいに、こしらえようとしたので時間が足らず、着物はぴったりと身にあっていても、長さが短くてお尻が出ているというような話になっている。これでは双方どちらもおかしくていやだから、どうすればよかろうかと娘たちは考えたことであろうが、酸漿のごとくぶくぶくした、地の透くような布を織る気になれず、やはりマハツブのごとくひきしまった布を、精出して織ってお尻の出ぬように、手ばやく仕上げるのがよいということになったろうと思う。すなわちこのほうの話は上手下手というかわりに、努力と勤勉とをすすめる教訓に、もちいられていたらしいのである。

四、かせ掛け蚯蚓

昔は機織りが全国の女性の仕事であったように、これとよくにた昔話も、ひろく日本のすみずみに行われていた。マハツブの話というのは、あるいは東北地方だけにしかないのかも知れぬが、この鹿角の例ともっとも近くて、さらに今一段とおかしいものが、ここからもっとも遠くへだたった九州のほうにも、二つ