Japanische Klassiker mit Furigana
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こどもふどき
こども風土記・母の手毬歌
柳田 国男
Lesen Sie こども風土記・母の手毬歌 (こどもふどき) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 142.761 Zeichen · 278 Bildschirme
一四、帝都の美観と安全
あぶなく、早くにげ出すひつようさえあった。それで近頃はただの丸石をころがしておく代りに、うすくて幅広い、よく剥げる石のある地方では、これを採ってきて、いちめんに敷きつめ、又は柾板にまじえて直接に屋根を葺いているものも多くなったのである。わたしたち日本人の生活は、かんがえて見ると、毎日の改良であった。以前これは便利だつごうがよいといって採用した技術で、そのままいつまでも使っていられるものは少ない。また最初の通りだと思っていて、知らぬ間に中味のちがってきてしまったものも多い。ことに住宅などはまだその改良の半途であり、敵の空襲というような、前にはかんがえて置くことのできなかった危険と不安とが、大きいのから小さいのまで、いくつもあるということがよく判ってきたのである。新たにこれに応ずる改良を、しなければならぬ人は皆さんである。どこに親たちの苦心した点があるかを知ると共に、べつにまたどの部分がまだ十分でなかったかを、見きわめるだけの目と判断とを自ら養うように心がけなければならない。
一四、帝都の美観と安全
そこでもう一つだけ古い書物を引いて見ると、これは今からわずか九十年ほど前に、大阪から出てきて江戸を見た人の『皇都午睡』