Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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こどもふどき

こども風土記・母の手毬歌

柳田 国男

Lesen Sie こども風土記・母の手毬歌 (こどもふどき) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 142.761 Zeichen · 278 Bildschirme

Aozora Bunko

一三、見舞参り

垢離を取るというのは妙な言葉で、どうしてこんな文字を書くのか、まだはっきりとしていないが、ともかくも以前は神を拝する人々が、いずれも全身に水を浴びてから、はじめて神前に近づくのがふつうであった。今でも古いお社のそばには御手洗川が流れており、またそれをもっとも簡略にしたのが、多くの社頭に見られる銅や石の手水鉢である。近ごろではここで手を洗わぬ人さえ多くなり、いわゆる垢離もいっぱんに手がるになってしまったが、なお特別の切なる祈願だけには、真冬でもこれをしている人があるのである。

一三、見舞参り

村々の年をとった女の人たちが、わが子わが夫の安否を気づかうのあまり、ふたたび昔の本式の潔斎をしている者は、近いころは非常に多くなっていたようであるが、土地の住民が集まってきて、同じ神さまに共同の祈願をするために、千垢離をとる場合はだいたいに少なくなった。そうしてふしぎにただ一つだけが、まだほうぼうに残っている。それはある一軒の家に重い病人がある場合で、これには身内や出入の者だけでなく、組合または部落総体から、一戸一人ずつがでて千度詣りをする風習が、しばしばこの千垢離をともなっているのである。