Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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こどもふどき

こども風土記・母の手毬歌

柳田 国男

Lesen Sie こども風土記・母の手毬歌 (こどもふどき) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 142.761 Zeichen · 278 Bildschirme

Aozora Bunko

八、新式の藁屋

そうしてこの藁屋の三角は、また少しばかり萱葺きとちがわずにいられなかったのである。

八、新式の藁屋

藁屋という言葉は、古くから我邦にあった。

世の中はとてもかくてもありぬべし

みやも藁屋も限りなければ

こういう歌もわたしたちは記憶している。しかしそれだからいまのような藁葺きが、昔もあったろうと思うのはあやまりである。昔の藁屋は仮小屋で、それにいつまでも住んでいなければならぬのは、よっぽど貧しい人だけであった。その点は、さいしょの藁葺きでも同じだったかもしれぬが、これがいったん発達して、専門のよい職工が出て国々をまわってあるき、ついに今見るような大きなみごとな草屋根を、たくさんにのこして置いてくれた後に、こんどは材料の萱の不足ということがはじまって、何かかわりのものを使わねばならぬようになり、あらためてその技術をあらたな藁葺きに伝授したのである。昔ふうな藁の仮葺きは、今もまだそちこちに見られるが、それとこの新らしい藁屋とのちがいは、誰の目にもはっきりとしている。皆さんはただ注意して見ればよいのである。

新旧二つの相異は、いろいろとあるが、一番よくわかるのは葺き草の方向である。