Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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こどもふどき

こども風土記・母の手毬歌

柳田 国男

Lesen Sie こども風土記・母の手毬歌 (こどもふどき) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 142.761 Zeichen · 278 Bildschirme

Aozora Bunko

九、かるいの改良

そうしてまた新らしい色々の名が生まれているのである。江戸というような大きな都会では、連尺ではこばせるような大せつな荷物がいろいろあったが、そういう中でも最もめずらしいのは、花嫁さんをこれで運んでいたことである。駕籠という乗物はもとはおごりであって、中流の家庭では、嫁は家来に負わせてやったが、これには連尺のひつようが大きく、そのために足をのせる木を取りつけたものもあったという。この風習も江戸では早くなくなったらしいが、東北の田舎などは百年ばかり前まで、馬に乗せないで背に負うてゆく花嫁が多かった。それにはべつに一本の木を横にしたものをつけて、その上に腰を掛けさせたが、それをモリ木ともまたウモレ木とも呼んでいた。ウモルというのは負うという語のなまりである。そのモリ木を大せつに一生涯しまって置いて、死んだら火葬の薪に使うものだった、というような話もつたわっているが、それはただ一つの話かもしれない。

九、かるいの改良

大きな市街地では、もう久しい前からこの連雀という背負いかたは見られなくなり、連尺商いという言葉も忘れてしまっているが、その旅じたくの一部分は歩荷たちのなかにつたわり、一方にはまたおいおいと、村々の運送法にも影響をあたえている。