Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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こどもふどき

こども風土記・母の手毬歌

柳田 国男

Lesen Sie こども風土記・母の手毬歌 (こどもふどき) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 142.761 Zeichen · 278 Bildschirme

Aozora Bunko

六、千燈籠と千本幟

そうしてこのありがたいは、ただの感謝とはちがうのである。そのはじめの心持は、ありがたいという言葉がしめす通り、ほかにはまったくあり得ないもの、人間の思慮のおよばぬところということであった。それを数千年間の経験だけによって、知ってよく覚えているのが信心というものであった。自分ではもう信心をすることのできぬ者があっても、これはいたしかたがない。ただ人の信心をかろんじたり、または何でもないことのように思って、深い奥底のあることを認めようとせぬだけはあやまっている。

六、千燈籠と千本幟

人が多くの同志者と共に、同じ祭りをつかえまつる心づよさは、今では田舎の住人ばかりがよく知っていて、都会ではだんだんとわからなくなりかけている。田舎では土地にただ一つの神のお社の祭典に、不熱心な者のあるのをきらうのみでなく、どうしてもその統一が保ちがたいと感じはじめると、べつに少数の仲間だけで申しあわせて、庚申甲子等のいろいろの講、あるいは二十三夜講のようなものを組織し、また継続して、その講中だけは一人も脱け落ちず、我人おなじ心に信心をやしなって行こうとしているのである。都会もそのひつようは田舎よりは大きいのだから、以前はこの講がことに盛んだったのだが、何分各人の願い望みがまちまちであるために、今では名ばかりのこって、一年に一どの物