Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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こどもふどき

こども風土記・母の手毬歌

柳田 国男

Lesen Sie こども風土記・母の手毬歌 (こどもふどき) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 142.761 Zeichen · 278 Bildschirme

Aozora Bunko

鬼事言葉

鬼事言葉

人形がおままごとに参加したのは、遠い対馬の阿連村の例はあるが、一般にはずっと新しいことで、今ある姉様遊びに伴うてひろまったものらしい。姉様遊びの姉さまが新嫁の別名であったことは、あの顔より大きな髪飾り、紅の衣裳の染模様を見てもわかるが、その花オカタが古いオカタと同居して、特に姉様と呼ばれて区別せられる必要などは、元は少なくとも村落にはなかったのである。

この姉様人形が入って来たころから、ままごとはしだいに食べる遊びでなくなった。三宅島のネザンバなどはどうかしらぬが、子どもは人形を相手にして遊び出すと、急におしゃべりになるか、そうでないまでも言葉の楽しみを味わう力ができてくる。大人が傍にいるうちは黙っているが、それでも独言や心の中の言葉が数を増して、感情のようやく濃やかになって行くのがよくわかる。やたらに切り刻んだものを食べさせまいとする、衛生おかあ様の心遣いはなくとも、文化が進めばままごとは文芸化せざるをえなかったのである。私は実は人形の普及がこれを促した大きな力ではなかったかと思っているのだが、その説明をしだすとまた長たらしくなるから、今回は見合せておく。