Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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こどもふどき

こども風土記・母の手毬歌

柳田 国男

Lesen Sie こども風土記・母の手毬歌 (こどもふどき) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 142.761 Zeichen · 278 Bildschirme

Aozora Bunko

八、昔話と和歌

八、昔話と和歌

古いころの昔話には、和歌をともなうものが、このほかにもいくつかあった。なかには歌だけが前からあって、それを説明するために話を取ってつけたものもある。姨捨山などはその方であろうという人もあるが、大ていの場合には話をする人が、作ったものと見てよいようである。もともと実際にそういうことがあったわけでなく、いずれだれかがこしらえて、語りはじめたものであろうから、歌もその時からできていたとも考えられようが、それにしては少しばかり合点のゆかぬのは、同じ一つの話がほうぼうの土地にあって、あるところでは歌がつき、またあるところでは歌なしにその話をしている。ことに外国に似たような話のある場合などは、言葉がちがうから歌までは持ってくることができない。それでわたしなどは昔話の聴き手、すなわち人の話すのを聴いて心をうごかした者が、後におぼえていてつぎの人に伝えるさいに、新たに歌だけをつけ添えることが、しばしばあったものと想像しているのである。その一つの好い例として、ちょうど第四種の親棄山、これも我邦に古くからあったもう一つの話を紹介して見よう。それがまたわたしの最初からの目的でもあったのである。