Japanische Klassiker mit Furigana
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こどもふどき
こども風土記・母の手毬歌
柳田 国男
Lesen Sie こども風土記・母の手毬歌 (こどもふどき) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 142.761 Zeichen · 278 Bildschirme
千駄焚きは、いよいよそういういろいろの手段がみな無効におわり、もはやしんぼうができないというときになって、村が大きな決意をもって取りかかる方法となっていたが、燃料がまだゆたかで、また人の手にもあまりがあった時代には、あるいはもっと手がるに、そういうくわだてをしたかも知れない。近いころまで、それがまだ残っていたのは、東北では岩手県の遠野地方などは千駄木、西のほうでは長崎県の下五島久賀島、佐賀県では厳木の山村、大分県でも玖珠郡の村々などにこの雨乞いがあり、それをセンダキというのもあるが、これらは千駄木ではなく「千焚き」であったかもしれない。数は千というほど多くても、もう束がずっと小さく、したがってまたこれを千把焚き、もしくは千ばえ焚きというところが多いのである。
長門の見島という島などは、畠ばかりの島だから、麦稈を千把、岡の上へもって行って焚き、これを千焚きといっている。佐渡の島などは薪を千把、山の頂上で燃やす雨乞いがあって、それを千把焚きといっていた。信州は山国でも、もう薪の少なくなった地方の一つだが、それでも各郡にこの千駄焚きという語はのこっていて、じっさいはただほうぼうの家から、松の枝などを持ちより、大きな火を山の上で焚くだけである。