Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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こどもふどき

こども風土記・母の手毬歌

柳田 国男

Lesen Sie こども風土記・母の手毬歌 (こどもふどき) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 142.761 Zeichen · 278 Bildschirme

Aozora Bunko

四、村の協同

それを一言でいうならば、村の総員が心をあわせて、ぜひとも雨を得ようと協力することは、燃料の分量とは関係なく、昔も今も同じことだったからである。

四、村の協同

これについて思い合わされる一つの事実は、以前は越後では好いおしめりをもとめるために、田植のはじめ苗代のおわりころに、農やすみの日が何日かあった。早朝に氏神さまにおまいりして、しばらくすわっているくらいがその日の勤めであって、なにも積極的に働く用はなかったらしいのだが、それでもなお、この日業を休まずに、常の仕事をしている者はひじょうに憎まれた。そういうことをする者が一人でもあると、夕立雲がおこり雷が鳴り出しても、その村だけは降らずにすぎて行くともいって、憎むというよりもむしろ怖れた。ただの噂話だったかも知れぬが、そういう不心得な者の家には、村の若い衆たちがやってきて、屋根の萱をひきはいだものだそうな。雨が降らずともよいのなら、この家に屋根は無用だろうといったともいうが、じつはこのあたりの農家はユイ組としょうして、村人の協力をもって屋根を葺いていたから、そういうことも言えるのであった。雇われて働く人々にとっては、休みは一つの権利だったか知らぬが、自分の身をつかっている独立の農民には、それがまた大きな義務でもあったのである。