Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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こどもふどき

こども風土記・母の手毬歌

柳田 国男

Lesen Sie こども風土記・母の手毬歌 (こどもふどき) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 142.761 Zeichen · 278 Bildschirme

Aozora Bunko

八、日中機

古来十三歳になる女の子をひとりきめて、一日のうちにその旗の麻を織って旗に仕あげさせ、これを日旗と呼んでいた。十三歳の者でなくとも、ひとりの娘の子にはそれはむつかしい事であった。ゆえに物なれた老女が世話をやき、今ではまた老女にたのんで織ってもらうようにもなっている。この旗は、ふつうの幟よりも小さいものらしいが、それにしてもこの一日仕事に参与する者は、とてもひとりの老女だけではすむまいと思う。越後の七ふしぎの一つなる弘智法印の寺などでも、毎年四月八日の御衣がえという日に、もとは海べ七浦の姥子たち、おのおの一つかみずつの苧を持ちよって、一日のうちに紡み績ぎ織り縫って、法印の像に着せ申したのを、日中機といったということが、二百何十年かまえの『行脚文集』に見えている。今ではもうやめているかも知れぬが、これなどもおこりだけはこの日幟さんと同じものであった。

八、日中機

この協同はだんだんと形をかえて、今ではひとりの願いごとを助けるような習わしになろうとしている。たとえば同じ日中機でも、壱岐の島でそういうのは、ある家の幼児の乳呑歯が下のほうから生えずに上から生えるのを、よくないことと恐れ、これには七機一反の着物を着せるか、またはこの日中機を織って着せなければならぬといっている。