Japanische Klassiker mit Furigana
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こどもふどき
こども風土記・母の手毬歌
柳田 国男
Lesen Sie こども風土記・母の手毬歌 (こどもふどき) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 142.761 Zeichen · 278 Bildschirme
七機一反はむつかしい言葉だが、七ヵ所の機で織った布をもらいあつめ、それを継ぎあわせて着物に縫うことで、これをまたナナトコギレともいい、そういう着物を着せて子どもが丈夫にそだつという地方に多く、それとおなじにまた七軒もらいとしょうして、七戸の家から米をすこしずつもらってきて、粥に炊いて食べると、夏負をせぬとも、あるいは病いがなおるともいい、あるいは七雑炊といって、正月七日の午前、七つになる児をつれて七軒をまわり、この日の雑炊を少しずつ乞い受けて食べさせると、丈夫な児になると信じて、今でもそうしているところが多い。七つはただ好い数というまでで、つまりはこうして多くの力を集めることが、本人の身の上にたのもしい効果をおよぼすということを経験して、村に住む人たちが久しいあいだ、たがいに助け合っていた点は皆にている。その七機一反のかわりになるのだから、日中機のほうもまた多くの親しい女たちが集まって、綜たり織ったり縫ったりすることを、手つだっていたにちがいないのである。
九州でも宮崎県の西南部、霧島山麓の村々などでは、こういう場合に織って着せる布を、ヒゲノノと呼んでいる。