Japanische Klassiker mit Furigana
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こどもふどき
こども風土記・母の手毬歌
柳田 国男
Lesen Sie こども風土記・母の手毬歌 (こどもふどき) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 142.761 Zeichen · 278 Bildschirme
という仏法の経文のなかに、出ているということまで今日ではもうわかっている。
しかし、この話の日本にきたのも古いことで、人によってはこれをこの国であったことのように思っている者もあるくらいに、今なおほうぼうの農村において語り伝えられている。年を取った人たちには深い智恵があって、それに教えてもらえば敵の国のあなどりを防ぎ、またはたくさんの賞与を受けることもできる。だから大事にしなければならぬ、棄てたりなんかするのは損だというのは、考えて見ると誠にいやな話で、とても日本人などのもっともだとは思えないりくつであるが、それとは関係なしに、この昔話のおもしろかったのは、話のなかに出てくるいくつかの試験問題というのが、いずれもちょっと聴けば不可能のようで、よく聴いてみればなるほどそうだなと思うような、智恵の練習になるものばかりだったからで、親を棄てるなんていうことがあるのかと思う子どもたちでも、このほうには耳をかたむけずにはいられなかったのである。村で昔話のじょうずと言われる老人などが、おどけまじりにこの話をして、だから年よりは大事にせねばならぬということだなどと、気がるに笑っていたようすが目に見えるような気がする。