Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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こどもふどき

こども風土記・母の手毬歌

柳田 国男

Lesen Sie こども風土記・母の手毬歌 (こどもふどき) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 142.761 Zeichen · 278 Bildschirme

Aozora Bunko

四、七曲の玉の緒 その他

四、七曲の玉の緒 その他

そこで一体どういう種類のめずらしい難問題が、老人の力でなくてはとくことができなかったと語り伝えられていたかということを、少しくわしく話して見ると、日本ではそれが七つほどあって、どれもこれも相応にひろくそちこちに行われている。この七つのうち、五つはすくなくとも外国からはいってきたものであった。ただし我邦では印度のように、敵の国がこちらの智恵をためしにくるなどということはないので、それをごくかんたんに殿さまの懸賞で、これができた者には一万両の御褒美などというように、翻訳しているのが多いのである。

いちばん有名なのは七曲の玉の緒、一名を蟻通しという話、これは今から千年も昔、紀貫之の時代よりも前の事とさえ言われている。大きな玉に穴がとおっていて、その穴がなかで七つも曲っている。これへ緒をつらぬいて見せてくださいという敵方の望みである。これにはだれもよい考えがなく、なんと返事をしてものかと困っていると、老人がそれを聴いてそんな事はなんでもない。蜜を一方の口の穴に塗っておき、蟻の足に絹糸をゆわえて、こっちの穴から入れてやれば、蜜の香に引かれてきっといっぽうへ抜けて出る。