Japanische Klassiker mit Furigana
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こどもふどき
こども風土記・母の手毬歌
柳田 国男
Lesen Sie こども風土記・母の手毬歌 (こどもふどき) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 142.761 Zeichen · 278 Bildschirme
こうなってくるとむろん人の手がたりない。家の者やごくしたしい人は働かずにはいられないが、その他の労力は外からくる者を雇ってくる。関東地方では茨城県の筑波とか、遠くは福島県の会津地方のような、田畠がすくないか、または秋の農作のはやく片づく村から、群れをなしてその屋根葺き職の者が出てきて、大よそけんとうをつけ、または前の年からやくそくをして、今年葺きかえる家々を廻っていた。すなわち彼らもまた農民の片商売なのだが、数をかけているのでかんたんな技術をおぼえ、また道具をそろえていて、ふつうの人よりは仕事がはやく、手ぎわもよく葺きあげたのである。ただそのためにユイという一つの労働組織はくずれたのみならず、わたしのいう手製建築法の、さいごの部分までがほろび去ったのはやむを得なかった。
伊豆の八丈島などでは、屋根葺きおわりの日の祝宴をニイトメ祝いといっているが、これが縫いとめであることはもう気づかぬ人が多くなった。むかしは草屋根も菅笠などとおなじく、葺くことを縫うといっていたのである。屋根の三角の斜面には、まず何十本もの木竹をくくりつけて、それをヌイボクといった。