Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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こどもふどき

こども風土記・母の手毬歌

柳田 国男

Lesen Sie こども風土記・母の手毬歌 (こどもふどき) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 142.761 Zeichen · 278 Bildschirme

Aozora Bunko

七、農業と屋外の食事

七、農業と屋外の食事

家の内と外の食事、すなわち親子兄弟水入らずで、気楽に食べてしまう毎日の飯と、なにか事ある時だけにあつまって、神さまや貴人の前で、またはよそからきた人々と共に、はり切った気持で食べる物とは、品が当然にかわるばかりか、これを調製する女たちの心づかいもちがい、またその材料の出どころもべつであった。朝け夕けの常の飯料は、ふつうにはげびつまたは糧米櫃、すなわち今いう米櫃の中に入れてあって、それにはざっと二合半入りの、大きな木の椀を添えて置いて、頭かずに合わせてそれではかり出した。すなわち一日一人の扶持米を、五合と立てた計算のもとである。これにたいして屋外の食事には、前日から籾を搗くことが多く、飯を炊くにしてもこれだけは白米で、他のいっぽうの常食のいろいろ雑穀をまぜ合わせたものとは別であった。そういう中でも田植の日の飯米などは、かたい家では早くから精げて俵にして、用意して置くものが今でもある。またはその中へ正月の三方折敷の米を、かならずくわえて炊ぐという風習ものこっている。こういう事実を知りぬいている人々は、だれでもあらたまった気持になって、これを味わわずにはいられなかった。