Japanische Klassiker mit Furigana
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こどもふどき
こども風土記・母の手毬歌
柳田 国男
Lesen Sie こども風土記・母の手毬歌 (こどもふどき) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 142.761 Zeichen · 278 Bildschirme
それよりももっとひろいのは、北陸では能登の七浦村などでいうネンガラウチで、ここでは村の鎮守の御祭の日の遊びだが、西の方に行くとそれが子どものただの遊びとなっている。たとえば鳥取市の附近の村でもネンガラ、ここでも稲刈後の田へ出て遊ぶ。次には山口県の豊浦郡でもネンガラ、海を渡って筑前の大島でネンガラ、これも遊びかたは同じだが、注意すべきことには御産のあった家の前で、子どもがこの木を組んで産屋というものを立てるという。しかしもう一度尋ねてみなければ詳しいことは言えない。
それから西へ廻って長崎県の下五島にもネンガラ打ちの遊びがあり、さらに熊本県の天草下島でも旧十一月丑の日の山の神祭の前に子どもが、手頃の木を伐って来て、このネンガラを作っておいて祭の日に遊ぶというのは、いよいよ信仰上の儀式であったことを思わしめる。同じ遊びはまた阿蘇郡の山村にもあるが、ここでは少しかわってネンゴロといっている。鹿児島県の甑島へ行くと上甑の方ではネンガラまたはネンガネ、このカネはベロベロの神をカネジョというのと同じで鉤のことらしい。下甑の手打港などはこの遊びをネンウチ、それで遊び道具の方をただネンと呼んでいるが、起りの一つであったことは疑いがない。