Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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こどもふどき

こども風土記・母の手毬歌

柳田 国男

Lesen Sie こども風土記・母の手毬歌 (こどもふどき) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 142.761 Zeichen · 278 Bildschirme

Aozora Bunko

一四、お菓子の歴史

これにはなにか特別の理由もあるらしいが、総体に昔の人は歯をおもんじ、咬みしめて味の出るものをよろこんだにたいして、このごろは舌の触覚を主にするようになっている。栄養という言葉は使わなかったけれども、食べて身の力になるということが、以前は食事のただ一つの目的であったのが、後にはかえって口の楽しみに引かれるようになった。ことに砂糖の食べ物が得やすくなってからは、子どもの食事などは回数が多く、茶と茶の中間にまた新たなる間食を、ほしがる者さえできていたのであった。これも一つの習慣にはちがいないが、オヤツやお三時の起こりは存外にあたらしいものなのである。以前は食べる日が一年のうちに、指をおってかぞえられるほどしかなかった。それを毎日かならずもらうことにしたのは、子どもとしては一つの大きな歴史であった。

一四、お菓子の歴史

おしまいに今一つだけ、お菓子の歴史というものを、このついでに話しておこう。菓子はその文字がしめしているように、もとはただの果実のことであった。果実にも桃・梨・楊梅・覆盆子等、やわらかくて甘いものがいろいろあるが、生で食べられる日は幾日もないから、年中いつでも出るのはほして貯わえて置かれるものだけであった。