Japanische Klassiker mit Furigana
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こどもふどき
こども風土記・母の手毬歌
柳田 国男
Lesen Sie こども風土記・母の手毬歌 (こどもふどき) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 142.761 Zeichen · 278 Bildschirme
それが一つとして手数が今までよりもすくなく、効果が今までよりも大きくならなかったものは無いのは、棒の改良も風呂敷包みも皆おなじだった。これだけはだれにでも、考えて見ればすぐにわかる。
わたしたちのふしぎに思うのは、これほど改良に改良をかさね、村には手車やリヤカアが行きわたった今日、どうしてなおいくつも古風な方法、たとえば棒でいうならば、前からあった三通り以上のものが、今でもなお使われているのか、または風呂敷包みのような昔からあったわけでもないものが、何処に行ってもまだこのように流行していて、古いものと新らしい方法とが、ならんで共々に活きているのかということである。土地の事情というようなかんたんな言葉でも、ひと通りは説明し得られるのかも知れぬが、つまりわたしたちの一人一人の必要には、まだ改良のできないこまごまとしたものが、かず多くのこっていたのである。そうして現在あるものが、ともかくも今では一番つごうのよい方法であるということが、だいたいには想像し得られるのである。それを折角いろいろの新らしい便利なものがもうあたえられているのに、頑固で物知らずで古いものにくっついているのだと言おうとする人もあるが、そんな事をいうのは、今すこし一つ一つのものの実際の働きを、くわしく知ってから後でなければならない。