Japanische Klassiker mit Furigana
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こどもふどき
こども風土記・母の手毬歌
柳田 国男
Lesen Sie こども風土記・母の手毬歌 (こどもふどき) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 142.761 Zeichen · 278 Bildschirme
しかし、ノメシ棒やチョガシ朸も、なんだか変だから、これからはさきの尖った朸だけを、サスということにするのは便利かもしれない。ただそのために、一方のこれをオコという人を、笑うことはできないだけである。まちがいをなくしようと思えば、このほうをサスオコ、ほかの昔からあった尖らない朸のほうを、熊野地方のようにマルオコと呼ぶのがよいかも知れない。
しかしまだこの以外に、わたしのこれから言おうとする天秤棒のことを、サスと呼び、オコといって居る地方もあるが、これだけはまぎらわしいから区別を明らかにして置かなければならない。天秤棒もまことに変な名まえで、変だからまた覚えやすかったのかも知らぬが、天秤はがんらいはかりの器械のことであった。ふつうの衡器は、棒の根もとに近いところは衡りの緒があり、それを下げていて他の一方の端のほうへ、分銅を送って行くしかけであったが、薬や金銀のような少しの物を量る天秤というものだけは、中央に支柱が立っていて、両方の皿が権衡を取るようになっている。それがこの棒をもって物をになう形と似ているので、天秤棒という名が始まったのである。その天秤が今ではただ、両天秤などという言葉だけをのこして、だんだん使われなくなってきたために、説明がむつかしくなった。