Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
こどもふどき
こども風土記・母の手毬歌
柳田 国男
Lesen Sie こども風土記・母の手毬歌 (こどもふどき) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 142.761 Zeichen · 278 Bildschirme
小児の役目
小児の役目
子どもが大きい人から引継がれた行事と、単なる彼らの遊戯との境目は目に立たない。ただ年月が経って一方がもうその重要性を認めず、おいおいに起りを忘れてしまうだけである。中の中の小仏や念打ちなどはよい例だと思うが、今一つだけもう少し手近いのを挙げると、畠作に力を入れる東日本の農村などでは、もぐらもち(オゴロモチ)の害にはいつも弱りきっている。見かけたらすぐに退治するが、それだけではとても追いつかぬので、春の初めの一ばん好い日、すなわち正月十五日の早天に、もぐら追いということをしてあらかじめ一年の害を防いで置こうとする。棒で肥桶の腹をこすってキーキーという音を立て、耕地の上を転がしてまわると鼠が遁げるといって、関東・信越の田舎では、今でも農家の主人が出て行って、このまじないをする風もあるが、別になお一つ簡便な方式を行なっている村もある。この小獣が海鼠の香を嫌うということは経験であったらしい。それでこの物を繩の端に括りつけて、畠を引張りあるく風習もひろく行なわれており、その時唱える文句が愉快なので、小児が志願してその役につく場合も多かった。必ずしも効果があると信じているわけでもあるまいが、久しい仕来りだから、これをせぬと気になるためだろう。