Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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こどもふどき

こども風土記・母の手毬歌

柳田 国男

Lesen Sie こども風土記・母の手毬歌 (こどもふどき) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 142.761 Zeichen · 278 Bildschirme

Aozora Bunko

力あることば

現在はたいていお菓子や餅を与えて帰すだけだが、固い家では表口に俵をならべその上に花嫁を坐らせて、尻を打つまねをしてもらう土地も他県にはあり、または子のないのを歎く女が、所望して打ってもらうという例さえ稀にはあった。『枕草子』には宮中の人たちが、隠れて女を打とうとしたことが面白く書いてあるが、無論こういう行事は戯れになりやすく、小児はまた決していたずらが嫌いではない。だから中央部がはじめで、しだいに今日の公認せられた悪戯となったのである。あるいは粥杖というので別もののごとくにも見えるが、それもまた一つの祝い棒の役目から出た名であった。

力あることば

正月十五日の前の晩に、子どもが人の家の前に来てわる口を言う風習が、稀にはまだ農村には残っている。羽後の飛島などではそれが必ず両の手に一本ずつ、ヨンドリ棒を持っていてすることにきまっていた。家の男女の一年間の隠しごとを、随分と露骨にいってしまうのだが、それを黙って囲炉裏ばたで首を垂れて聴いているのだそうである。小児はもちろん人の秘密などは知らない、または片はし知ってもそれを言い現わす言葉はもたない。だから若い衆などがついて来て、小声でその文句を授けるのが例であったというが、そのようにしてまで小児の口から、常は言わないことを言わせていたのは、つまりはこの正月の祝い棒