Japanische Klassiker mit Furigana
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こどもふどき
こども風土記・母の手毬歌
柳田 国男
Lesen Sie こども風土記・母の手毬歌 (こどもふどき) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 142.761 Zeichen · 278 Bildschirme
あてもの遊び
ありませんなどという答えはめったにできるものでないということを、しみじみと我々は経験したのである。
滋賀県の今津近くの村では、少なくとも二十年ほど前まで、この遊びをしたということを、長浜女学校の三田村君がまず知らせてくれた。じゃんけんに負けた一人の子は、窓のへりなどにつかまって身を曲げていると、勝った方の子がそれに馬乗りになって、指を出して、その数を下の子にいい当てさせ、それが当るまではこの問答をくりかえし、あたれば今度は上の子が答える番にまわるのだそうである。馬乗りになるだけで、もう背なかは打たなかったらしいが、やはりその文句は、
鹿・鹿・角・何本
と、くぎって唱えていたという。
あてもの遊び
鹿の角なら二本にきまっているようなものだが、これは角の叉がいくつに岐れているかということらしい。御存じの通り牡鹿の角は、成長するにつれて枝の数が多くなり、五本ぐらいがまず大鹿である。単に子どもの指の遊びに似つかわしかったというだけでなく、山の猟師にとっても重大な問題で、毎度おそらくは声を立てずに、こうして指を出して相手に知らせ、または噂をしていたことがあったろうかと思う。