Japanische Klassiker mit Furigana
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こどもふどき
こども風土記・母の手毬歌
柳田 国男
Lesen Sie こども風土記・母の手毬歌 (こどもふどき) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 142.761 Zeichen · 278 Bildschirme
たとえば備前の邑久郡などで、ままごとをバエバエゴクというのは、釜の下に焚く火を形容した小児語がもとらしい。
夕方子どもが食事を待つ間、明るく燃えるものに注意を向けていたことは、火と燃料とに関する多くの名称が、彼らの製作にかかるのを見ても察せられる。九州でバエラ、中部地方でバイタ、モヤとかボヤとかいうのもそれであり、近畿一帯で松毬をチチリ・チンチロなどというのもそれかと思う。だからバエバエゴクも御飯をたくわざということに解せられるのである。下総の海上郡ではオミツチャゴというのがこの遊びの名である。今ではあの辺でもあまり耳にしないが、もとは台所を御水屋といっていたので、それで煮炊きの真似を御水屋事といい始めたのであろう。安房半島に行くとケンゴトまたはケエヤドッコ、ケというのは常の日の食事ごしらえで、その仕事をケシンといっている土地も他にはあるが、ケエヤドという語はちょっと解しかねる。これはカイヤドすなわち台所のことで、古語にもカイヤがあり、八丈島ではカイコヤとも呼んでいる。それが幼い者に採用せられたために、偶然に今も残っているのである。
しかしままごとの起りは前にもいうように、毎日の食べ物ごしらえの真似ではなかった。