Japanische Klassiker mit Furigana
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こどもふどき
こども風土記・母の手毬歌
柳田 国男
Lesen Sie こども風土記・母の手毬歌 (こどもふどき) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 142.761 Zeichen · 278 Bildschirme
越後高田のある女学校で、明治初年に教育を受けた一女性がこの遊びを記憶していた。ここに来ていた米国人の教師で、格別に子どもの好きな人があって、たくさんのあちらの遊戯を教えて行った。これもその一つであったようにこの婦人はいっている。これは確かな事実であるにしても、今ある九州・四国の鹿々なんぼが、ここから運ばれていって発達したということまではとうてい証明する道はないであろう。しかしこの程度の出来事なら、同時に他の土地にもあったかも知れない。私の受取った報告の中には五十年前にあったというものが三つ、あるいは七十近いお婆さんが、私の生まれる前からあったといった例も同じ越後にあったが、それにしたところで明治以前でない。児童の遊びは他の慣習とちがって、一年のうちには百度もくり返され、真似の上手な手あいが熱心に見つめていたのである。一旦流布するとすれば足取りは早かったはずである。
注意すべきことには、鹿々角何本というように安らかな日常語で問う例は割に少なく、前に掲げた浜松市をはじめ、神奈川・山梨・富山などの諸県には、
鹿よ鹿よ汝の角は幾本なりや
という類の、近ごろの新文章口調で問うているものが多い。