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Japanische Klassiker mit Furigana

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こどもふどき

こども風土記・母の手毬歌

柳田 国男

Lesen Sie こども風土記・母の手毬歌 (こどもふどき) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 142.761 Zeichen · 278 Bildschirme

Aozora Bunko

。そればかりか、この糸は木綿のようにふっくりとはしていないから、手毬に巻き掛けても今のゴム毬のようには、ついてよく弾まなかったのである。そのためでもあったろうか、ちょうどこの木綿糸を手毬に利用することが始まったころから、だんだんと手毬のあそびが変ってきた。近いころの手毬はつくといって、板の間とか土の上とかに打ちつけて、はね揚ってくるのをまた打つという、いくらか間の早い遊戯になって、それを上手につづけてつくおもしろさがまた一段と加わってきたのである。

浮世又平の浮世絵などを見ても、もうあの時代から女の子が膝を突いて、手毬をつくところが描いてあるが、これはそのころには、まだ珍らしい遊びだったのであろう。麻の機糸の切れはしをつなぎ合わせて、手毬に巻いていたということは、何の本にも書いてないようだが、木綿糸の多くなる以前には、それをしなかったら手毬はないはずであり、またそれがあったゆえに、木綿糸の手毬も、だんだんに流行することになったものと思う。つまりは糸を巻く手毬は新らしいものではないけれども、それが木綿の糸にかわったために、きゅうに手毬というものは珍らしく、また女の子のあそびが以前にくらべて、ずっとおもしろいものになったことだけは争えないのである。