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Japanische Klassiker mit Furigana

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さんごくし

三国志(三)

吉川 英治

Lesen Sie 三国志(三) (さんごくし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 312.452 Zeichen · 628 Bildschirme

Aozora Bunko

すると、その頃、宣城から早馬が来て、彼の家庭に、小さな一騒動があったことを報らせてきた。

「或る夜、近郷の山中に住む山賊と、諸州の敗残兵とが、一つになって、ふいに宣城へ襲せてきました。弟様の孫権、大将周泰のおふた方で、防ぎに努めましたが、その折、賊のなかへ斬って出られたご舎弟孫権様をたすけるため、周泰どのには、甲も着ず、真ッ裸で、大勢を相手に戦ったため、槍刀創を、体じゅうに十二ヵ所も受けられ、瀕死の容態でございます」

使いのはなしを聞くと、孫策は急いで宣城へ帰った。なによりも、案じられていた母の身は、つつがなかったが、周泰は、想像以上、ひどい重傷で、日夜苦しがっていた。

「なんとかして、助けてやりたいが、よい名薬はないか」

と、家臣へ、知識を求めると、先に厳白虎の首を献じて、臣下の一員となっていた元代が、

「もう七年も前ですが、海賊に襲われて、手前がひどい矢疵を受けた時、会稽の虞翻という者が自分の友だちに、名医があるといって紹介してくれまして、その医者の手当で、わずか十日で全治したことがありましたが」

と、話した。

「虞翻とは、仲翔のことではないか」

「よくご存じで」