Japanische Klassiker mit Furigana
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さんごくし
三国志(三)
吉川 英治
Lesen Sie 三国志(三) (さんごくし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 312.452 Zeichen · 628 Bildschirme
と、元代は、孫策のことばに眼をみはった。
「いや、その仲翔は、王朗の臣下だったが、探しだして用うべき人物だと、わしは張昭から薦められていたところだ。――さっそく、仲翔をさがしだし、同時に、その名医も、つれて来てもらいたいが」
孫策の命に、
「仲翔は今、どこにいるか」と、諸郡の吏に、捜索の令が行き渡った。
仲翔は、つい先ごろ、野にかくれたばかりだが、またすぐに見出されて孫策の命を聞くと、
「人ひとりの命を助けるためとあれば」
と、友人の医者を伴い、さっそく宣城へやってきた。
仲翔の親友というだけであって、その医者も変っていた。
白髪童顔の老人で、いかにも清々と俗気のない姿だ。
野茨かなにか、白い花を一輪持って、たえず嗅ぎながら歩いている。あんまり人間くさい中へ来たので、野のにおいが恋しいといったような顔つきだ。
孫策が、会って名を問うと、
「華陀」と、答えた。
沛国郡の生れで、字を元化という。素姓はあるが、よけいなことは云いたがらないのである。
すぐ病人を診て、
「まず、ひと月かな」と、つぶやいた。
果たして、一月の中に、周泰の瘡は、拭ったように全治した。
孫策は、非常によろこんで、