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Japanische Klassiker mit Furigana

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さんごくし

三国志(三)

吉川 英治

Lesen Sie 三国志(三) (さんごくし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 312.452 Zeichen · 628 Bildschirme

Aozora Bunko

だから、天子の例にならえというのか」

「ちがいます」

「では、諸侯の資格か」

「否」

「大夫の例で行えというか」

「いけません」

「しからば……」と、呂布も気色ばんだ。

「おれの娘をやるのに、庶民なみの例で輿入れせよと申すか」

「左様なことは、誰も申し上げますまい」

「わからぬことをいうやつ、それでは一体、どうしろというのか」

「事は、家庭のご内事でも、天下の雄将たるものは、常に、風雲をながめて何事もなさるべきでしょう」

「もちろん」

「驍勇並ぶ者なきあなたと、伝国の玉璽を所有して、富国強兵を誇っているところの袁家とが、姻戚として結ばれると聞いたら、これを呪咀し嫉視せぬ国がありましょうか」

「そんなことを怖れたらどこへも娘はやれまい」

「しかし、万全を図るべきでしょう。ご息女のお為にも。――お輿入れの吉日を、千載の好機と待ちかまえ、途中、伏兵でもおいて、花嫁を奪い去るようなおそれがないといえますか」

「それもそうだ……じゃあどうしたらいいだろう」

「吉日を待たないことです。身分も慣例も構うことではありません。四隣の国々が気づかぬまに、疾風迅雷、ご息女のお輿を、まず袁家の寿春まで、お送りしてしまうことです」