Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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さんごくし

三国志(三)

吉川 英治

Lesen Sie 三国志(三) (さんごくし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 312.452 Zeichen · 628 Bildschirme

Aozora Bunko

二

二

「なにを笑う」

呂布は、くわっと、眼をいからせて、陳珪父子を睨めつけた。

「われを臆病者とは、云いも云ったり。さほど大言を吐くからには、汝に、敵を破る自信でもあるのか」

「なくてどうしましょう」

陳大夫は澄ましたものである。

呂布はせきこんで、

「あらば申してみよ。もし、確乎たる良策が立つなら、汝の死罪はゆるしてくれよう」

「計りごとはありますが、用いると用いざるとは、あなたの胸一つでしょう。いかなる良策でも、用いなければ空想を語るに過ぎません」

「ともかく申してみい」

「聞説、淮南の大兵二十余万とかいっています。しかし、烏合の衆でしょう。なぜならば、袁術はここにわかに、帝位につかんという野心から、急激にその軍容を膨脹させました。ご覧なさい、第六軍の将たる韓暹は、以前、陝西の山寨にいた追剥の頭目ではありませんか。また、第七軍を率いている楊奉は、叛賊李の家来でしたが、李※(「にんべん+確のつくり」、第4水準2-1-76)を離れて、曹操にも追われ、居る所なきまま袁術についている輩です」

「ウム。なるほど」

「それらの人間の素姓は、あなたもよくご存じのはずですのに、何を理由に、袁術の勢を怖れますか。